・これまでの未掲載分の試合結果 

2017_113

CHIは今季最大の金星、GSW戦の勝利のあとで5連敗。またもビッグゲームに強く、その後は気が抜けて取りこぼすという持病を発症してしまいました。特にBOS戦は今季観た試合の中でもワーストゲームであり、連敗に伴い順位も急降下するなど、悪い流れに拍車がかかってしまいました。チームはこの状況下でロンドの先発、ミロティッチのローテ復帰を選択し、その試みの成果を得たところです。




【1.Game Logs:CHA】

CHI 115-109 CHA


2017_112

Nikola Mirotic 24pts 11reb 3pt 5/12
Jimmy Butler 23pts 11ast 6reb
Dwyane Wade 23pts 5ast 2stl





































【2.総評】

連敗は放っておいてもいつか止まったかもしれませんが、このCHA戦は絶対に勝つべき試合であり、それをモノにできた意義は大きいと思います。5連敗中は前半でリードしていたものの、後半に入るとリードを食いつぶし、結果逆転負けを喫するという情けない負け方が続き、この試合も序盤積み上げたリードは何度も危機にさらされました。しかし、この試合ではその度に応戦し、リードを守りきることができました。その序盤のリードをもたらしたのは、1Qのロンドの3pt確変による11点であり、ロンドの先発復帰は試合の展開を形成する重要な意味合いがありました。そして、リードの維持という点では、ミロティッチのクオーターを追うごとに得点を伸ばして積み上げた24点が功を奏したと言えるでしょう。ジミーとウェイドもミロティッチの復調の重要さを本人に伝えており、その効果は結果に如実に表れたことは、悪い流れに足を取られていたチームの雰囲気を良くしてくれるはずです。ミロティッチ自身もようやく試合を楽しめたようで、これが今後の試合にも好影響を及ぼすことを期待しましょう。











しかし、一難去ってまた一難。ロンドは活躍を見せた試合後に、今後もこのローテが守られるかどうかはわからないと答え、ホイバーグ得意の不安定なローテ組みが選手に悪影響を及ぼしているのではないかと不安になります。







上掲ツイートに見える通り、直前の試合まで先発を務めていたグラントがミロティッチがローテに復帰する隣で出場機会を奪われ、最後まで出場することはありませんでした。グラントは先発として25試合に出場し、平均で7.0点。ベンチ出場時よりも2.5点を加えており、本人は13点を記録したORL戦ではよい感覚があったと話しています。その後2試合でも先発を務めましたが、HOU戦は12分間、BOS戦に至っては9分間の出場に留まり、新加入のキャメロン・ペインに出番を奪われていました。しかし、そのペインですらBOS戦では20分間の出場で5TOを犯しており、グラントに代わってペインを重用する理由がどこにあるのかは、もはやホイバーグ本人のみぞ知るところではないでしょうか。

ホイバーグの場合、急なDNPの理由は見当がつかないことが多く、この試合で活躍したミロティッチですら直前まで何故起用されなかったのか明かされることなくCHA戦の起用に至りました。DNPがカンフル剤になると信じているのかどうかわかりませんが、このような不安定な起用法は選手に不満を溜めさせるだけのように思います。以前のチーム内のゴタゴタが起きた時、ウェイドもこの不安定な起用法について言及しており、DNPにさらされる選手本人以外の所にも懸念材料となっているようです。どのチームもPOが近づくと戦い方が定まってくるものですが、リーグ内で唯一、CHIだけがPO枠を不安定な起用法でもって争っているのかもしれません。