6月の読書メーター
読んだ本の数:2
読んだページ数:592
ナイス数:7

復活の日 (角川文庫)復活の日 (角川文庫)感想
新型コロナウイルスという災厄が降りかかり、話題となっていた本書が気になり読んでみた。時代設定は1960〜70年代と思われるが、それと現代の符合する点は、ウイルスの脅威ばかりではないように感じられた。いままで物質的な進歩はあったものの人間的な進歩という面では遅々として進まず、果たして、人類が死の淵に立たされた時、復活の日を迎えるべき存在であるのか否か。それを考えさせる作品だった。クライシスを描く小説というものは、架空の災厄を以て人間に失敗からの学びを促すためにあるのかもしれない。
読了日:06月29日 著者:小松 左京
丁寧な暮らしをする餓鬼丁寧な暮らしをする餓鬼感想
いつもはイラストなので静止画的な存在のガッキーだけど、坊さんを置き去りにするダッシュやマグロを解体する手さばきなど、ところどころに普段見られないスピード感を見ることができて、新鮮だったw。丁寧な暮らしを送るためには、随所にスピード、手際の良さが必要ということでしょうか?本編のほか、餓鬼についての基礎知識からマコちゃんのエピソードゼロまで、内容豊富な巻だった。またツイッターでのリプをお話に盛り込むなど、先行してSNSで展開してきたのも活かした構成で面白かった。
読了日:06月11日 著者:塵芥居士

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